資金を確保! 住宅のお金事情
こんにちは。
梅雨明け宣言もされ、夏本番!
気温もぐんぐん上がって、体感40℃越えなんて報道もありました。
熱中症になりやすくなり、コロナウイルスにも気を付けなければならないと、体調管理が難しい時期ですが、
無理なくエアコンや冷感措置を講じて、快適に夏をすごしましょう!
前回に引き続き、お金の話をしたいと思います。
以前は、家・土地本体がごれだけ費用がかかるのか、という点をお話しし、その対策も少しご紹介しました。
しかし、これはあくまで現状貯蓄があり、家を購入するに足りる余裕を持ったうえでの話。
当然、家を欲する人はこうした下準備が整っている人たちだけではありません。
1人だけの生活でならまだ、貯蓄や資産活用などで余裕を持たせることができるかもしれません。
しかし、当たり前なことですが、家を欲するほとんどの人が、家庭を築いている人です。
子供の養育費、親が高齢の場合は介護も行わなければなりません。時間もお金も十全に確保できる方は多くないでしょう。
だからといって、あきらめる必要は全くありません。
そもそも、手元に2000万円もある、という人の方がおかしい話。周りの人だってこうした資金作成を行ってきたのです。
様々な方が行ってきたやり方で、理想の家を実現してもらいたいですから。
今回はそのやり方の一部をご紹介します。
前回の「お家は高い?本当に…? 住宅ローン・資金計画のお話 | 甲府リバーサイドタウン (kofu-riverside.jp)」にて、
資金=住宅ローンである、ということはお話ししました。
しかし、銀行さんもボランティアでお金貸してくれるわけではありません。
しっかり返すことのできる「返済計画」の目途が「はっきりと」している方に優先して融資を行ってくれます。
貸したお金が返せなくなった、なんてことお互いに起こりたくないですからね。
自己資産の多さ、今までの金融取引の履歴(カーローン等の他融資、カードローンの返済等)を追って返済能力の高い方であればあるほど、高額な融資が行えるわけですね。
ここで大切なのが、金融取引の履歴です。
履歴を追えば、その人がどんな人物なのかわかると金融業界では良く言われる通り、滞納がひどかったり、上限額を幾度も超えて使用したりといった場合。
たとえ自己資金がたくさんあっても、融資そのものを断られる、というケースは珍しくありません。
この履歴情報は名義人本人と金融機関業界の人間でしか確認しようがありませんので、ご自分の返済履歴は一度確認しておくとよいでしょう。
さて、銀行でいくら貸してくれるか分かったが、その後の資金に不安が残る場合もあるでしょう。
そう、住宅資金はあくまで家を買うだけのお金であることを忘れてはいけません。
家を買うことがゴールになってしまっては、その後の生活が立ち行かなくなってしまいます。
金融機関でいわれる「無理のない返済計画」「ご利用は計画的に」とはまさにことのこと。
銀行で算出される借り入れの可能金額は二つあります。
一つは「借入可能額」
文字通り借入が可能な額のMAX値です。
これを超えて借入は行えません、という金額なので、現在の収入・自己資金・家族構成等すべてを加味した状態で算出される金額となります。
銀行からの信用値を見ることのできる金額となりますので、よく覚えておくといいでしょう。
こちらは銀行によって多少金額が前後することもあり、過去の取引事例や勤め先などの関係によって結果が変化します。
もう一つは、「返済可能額」
ご自身がローンを組んだ時、生活と共に返済が途切れず完済まで見積もっても問題なく返済可能であろうという、という金額設定基準です。
借入可能額とこの返済可能額は変わってきます。
借主として最も気にすべき金額はこの返済可能額です。
月々の収入からいくら家のローンに回すことができるのかは、家族構成や支出の詳細によって大きく異なりますから、まずは月々の支出がどのくらいかかっているのか把握しておくことが大切でしょう。
把握の方法としては、家計簿をつけたり、この際支払い方法を一括にまとめてみるというのも手でしょう。クレジットカードなどには、月々の定期支払などの設定されている方も多いので、良くチェックしておくことが大切です。
今の家賃と月々の返済額を比較し、現家賃位か、+10,000~20,000ほどが無理のない設定水準かと思います。
しかし、少なくとも家賃よりも今後月々の支払は大きくなるでしょう。
引っ越しや、新しい家用の家具なんかも買ったり、要りような物は増えていくので、本体価格とローンのことだけ考えていると苦しい思いをするかもしれません。
そんな思いをしないためにも、今までの支払いを見直すと以外に支払いが軽減されることがあります!
例えば生命保険や自動車保険などの月々の支払いについて、今一度確認されてみるのが、多い事例です。
保険は特に契約内容が難しいので、担当に流されて不要なプランをつけられたり、今の自分には必要ないと思う特約等がついている等、料金が変化しやすい部分ですので、これを機に見直しされると良いかと。
他にも、親からの支援が家の購入にはよく行われます。ご家族観で話し合ってみてください。購入に対して、後ろ向きな親御さんはほとんどいらっしゃらないですし、我が子が家庭を築くことになれば、応援したくなるものです。納得のいく家を購入したいのであれば、ご厚意にも甘えてみるのも手ですね。
それと、住宅購入には国や自治体からの援助が発生します。収入や家族構成によって金額がだいぶ変化しますが、支援制度は住宅購入においても重要な項目なので、購入予定の家にはどんな制度が使えるのか、担当に聞いてみましょう!
お金の移動が人生でもっとも大きく動くタイミングですので、これを機に一気に様々な見直しや無駄を削除すると、後の生活が楽になったりするでしょう!
お金に余裕がないと、楽しい生活は送りにくいです。
ただ収入が低いから、住宅が高いからとあきらめてしまうのはもったいありません!
使えるものは極力使い、気に入った家を購入し、幸せに生活してもらう。
これ以上の喜びは不動産・ひいては建築に携わるものとしてありません。
最大限の希望を叶え、理想の生活を手に入れるために、よく話し合うことが大切です。
購入をそろそろ検討されようとする方、是非ご参考にしてください。