建物満足度
こんにちは。
冬の気温から暖かくなり活動がしやすくなってきました、春も近い模様です。
河口湖のほうはまだ雪やみぞれがありますが、場合によって4月でも雪が降ります。
花粉を感じるようにもなってきました。
さて、今現在も様々な価格が高騰していますが住宅業界もその影響が続いています。
(国土交通省 不動産価格指数 より抜粋)
戸建て住宅において、2020年コロナ禍以前より1.3倍の価格上昇が起きています。
これは、コロナ禍による資材不足だけでなく、輸入木材の高騰・不足によるウッドショックや、半導体不足による設備機器の生産制限。
そして戦争によるロシアからの原油価格が高騰した為の燃料費高騰が主な原因と言えます。
さらに、国のCO2削減施策や、カーボンニュートラルの施策により安価で作れる住宅がその適応を余儀なくされています。
これにより、建物を安価な建材で建てることが難しくなり、性能は高くなりますが本体の価格は大きく向上することになりました。
性能が上がるということは、従来の基準である木造22年の耐久年数より長持ちし、快適に過ごせるということですが、そもそもの購入費が高くては購入までふみきることができないのでは。なんて考えてしまいますが、果たしてどうなるのか。
家を買うということは、オーダーメイドの注文住宅か、それとも建売住宅か、既存の中古住宅かを選ぶことになります。
もちろん、人それぞれの理想がありますのでそれを叶える注文住宅が最も高額であることは間違いありません。
また、立地や環境を重視する人は建売、または中古住宅を選択されますが、家の内容すべてが理想通りとはいきません。
ある程度の妥協が必要になります。
こう聞くと、お金があるならば理想を全て叶えられる!と誰もが思います。
しかし、実際に注文住宅を建てた人からのアンケートにより、このようなデータがあります。
これは2019年に実施されたアンケートで、新築を建てた人を対象とした満足度調査のグラフです。
この満足度の平均は63%となり、最も多いのは70~79%層であると判明しました。
また、満足度90%以上であると回答したのは全体の6.7%とかなり少なく、皆さん家に一抹の不満や改善したい点があるとのことです。
悪いと判断した内容は、「狭い」「寒い」「間取り」など住んでから不便を感じる点が多く、設計段階ではわからない感覚的な部分であることがわかります。
せっかく住宅を建てるのに、オーダーしてもそんなものかと思ってしまうかもしれませんが、注文住宅は最低でも8カ月ほど完成までかかると言われており、場合によっては2年以上もかかるケースもあります。
その期間、仕事をしたり私生活に変化があったり家のことを考える以外の部分もあるため、購入を決めた当初よりこだわる熱が冷めてしまうことが多いです。
こうしたかった、これにこだわりたかった。と後悔が発生することも往々にしてあります。
かといって、では全員が住まいにこだわりが強いわけではない為、規格住宅や建売住宅など選べる選択肢を少なくし予算をおとしたものがあるんですね。
そうしたある一定の機能が欲しく、それ以外はどちらでもいい方が70%ほどの満足度と回答している人が多いのではないか、と考えられます。
注文住宅はそれなりに建物の性能や器具の性能や利便を把握していることが、満足度につながります。
我々業者でもすべてを把握することは難しい為、100%を届けるのは難しいですが少しでも簡単に、容易に知識が得られるように発信していきたいですね。
それでは。