2018.3.02 / 建築現場レポート /
地震に強い骨組みづくり
屋根材の下に敷く防水シート、ルーフィングを野地板の上に施工した様子。
このシートは「アスファルトルーフィング」といい、屋根の仕上げ材から中へ侵入してきた雨水を防ぐ重要な役割があります。
基礎打設時に取り付けされた、基礎と建物を繋ぐ「ホールダウン金具」も柱にしっかり固定されています!
土台に固定された金具、同じく基礎打設時に設置された「アンカーボルト」も固定されているのが確認できます。
「火打ち梁」は斜めに入っている構造部で、地震や台風時に発生する水平力で建物が変形してしまうのを防ぐ役割があります。
その水平力に対する床の強さなどを計算し、バランスよく配置されるようになっています。
写真の、柱と柱の間にクロスするように入っている部材は「筋かい」といい、耐震上非常に大切な部分です。
縦方向の柱だけでは、水平力の力を受けたときに平行四辺形のように変形してしまいます。
でも全部の柱の間にこの筋かいを入れれば最強!というわけではなく、
建物ごとの間取りや使用する構造材などから計算し、建物に強い力が掛かった時に
その力をうまく逃がせるように配置しなければなりません。
一見シンプルな骨組みには多くの工夫と綿密な計算がされているんですね(^^)!